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【応用情報技術者】系統図法とは何か

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●系統図法とは
目的と手段を関連付けて、関係性を分かりやすく図にする手法。

出題された回(平成29年度春期以降)
令和3年度春期

系統図法の説明

系統図法とは、目的と手段を関連付けて、関係性を分かりやすく図にする手法です。

下の図のように、目的→手段の関係性をどんどん掘り下げていきます。

系統図法のメリット

系統図法では最初の目的から、段階的に深堀をしつつ、具体的な対策案まで落とし込むことが出来るので、漏れなく階層を深めていければ、今まで気付けなかった対策案を発見することも可能になります。

また、シンプルな図で段階的に目的と手段の記述をしているため、なぜそういう対策案を取ることになったのかを第三者が見ても分かりやすいです。

系統図法で整理する上で有効なフレームワーク

系統図法では漏れなく階層を深くすることが重要です。

例えば、遊園地の売上を上げることが目的であるとすれば、売上=数×単価で表現でされるため、「人を増やす対策案」と「客単価を上げる対策案」の2つの軸から考える必要があります。

仮に売上が低迷の原因が物販の弱さにあるとします。しかし、もし、第一階層目の洗い出しで客単価の視点が漏れていたら、物販の弱さへの対策案にも気付かない可能性があります。

そのため、階層の深堀をする時は漏れなく行うことが重要になります。ある要素を構成する要素を漏れなく洗い出す手段としてフレームワークを用いるのは有効な手立てです。

例えば、市場分析のためのフレームワークとして3C分析というものがあります。3C分析とは、「顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」の3つの軸で市場を分析するフレームワークです。

なので、仮に「新製品を開発して新しい市場に参入する」が目的の場合、3C分析を知っていれば、「市場にいる顧客は何を求めているのか」「競合の強みと弱みはなにか」「自社はどこを強みとして成長すればよいか」という3つの軸で漏れなく考えることが出来ます。

フレームワークは特定の要素を構成する要素の洗い出しにかなり有用なので、あらゆる場面で活用できるように理解しておくと良いです。

過去問

応用情報技術者 午前試験
令和3年度春期問76

系統図法の活用例はどれか。

ア 解決すべき問題を端か中央に置き、関係する要因を因果関係に従って矢印でつないで周辺に並べ、問題発生に大きく影響している重要な原因を探る。

イ 結果とそれに影響を及ぼすと思われる要因との関連を整理し、体系化して、魚の骨のような形にまとめる。

ウ 事実、意見、発想を小さなカードに書き込み、カード相互の親和性によってグループ化して、解決すべき問題を明確にする。

エ 目的を達成するための手段を導き出し、更にその手段を実施するための幾つかの手段を考えることを繰り返し、細分化していく。

正解と解説

正解は”エ”
系統図法は目的→手段を関連付けて掘り下げていく手法なので、”エ”が正解です。